「ゼロ歳児の弟が栄養失調で死んだ。冬の夜空にカラスが鳴き、細い月が出ていた」「母は涙を流しながら、僕の名前を呼んで息絶えた」。幼い子どもの目で見た戦争の姿を、今の子どもたちに伝えようと、沖縄戦体験者170人が証言をつづった「子どもにおくる本 沖縄は戦場だった」(鈴木喜代春ほか編、らくだ出版、1260円)がこのほど出版された。「子どもの視点を中心にした沖縄戦の証言集は初めて」と編集関係者。それぞれの記憶に焼き付いた真実の集積が、普通の暮らしを奪った沖縄戦の実相を静かに浮かび上がらせている。
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